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「標的変更だ。犯人の車のタイヤを撃て」
そのタイヤを撃った。今度は邪魔されず命中した。
見る見るタイヤがしぼんで行く。
そして犯人達がうろたえる。女のパニックも頂点に達した。
助けるから落ち着けと言いたかった。
女がこっちを指差した。どうやらパニックの余り敵味方の区別が付かなくなったようだ。
俺は独断で女の近くにいた犯人を撃った。
「命中」
しかし女が指差す方向は犯人達の殆どが見ていたようだ。
連中は正確にこっちに向けて撃って来た。それらに対応する。
一人がミニバンのトランクから何か筒状の物を取り出した。対戦車ロケットRPG-7だ。
女は犯人から奪った拳銃で俺に向け発砲した。自分の部屋なのに。
ってか、それで犯人を撃て…。
そしてRPGの弾頭が勢い良く部屋に突き刺さる。これが俺の見た最後の光景だった。
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