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要求額は一億万。ムチャクチャな金額だ。しかし娘を助けるには払うしかない。
私は言われた通りに現金を持って公衆電話の前に立った。
そしてその公衆電話が鳴る。私は受話器を取った。
「はい」
「「親」の隣は「人」…では「中」と「小」の間はナァーニ?」
「「中」と「小」の間…!?
何のことだ?」
「クックックッ
なあに
ちょっとしたクイズだよ…!
その公衆デンワに盗聴器でも仕掛けられてたら面倒だしネ!」
なるほど、その答えの場所に行けと言う事か。
私は考える。じっくり考える。
「何かヒントくれ」
「…」
やっぱり分からない。
「クイズ番組とか見ない方なんだよ」
あれ?何と何の間だっけ?
受話器を持ったまま私は棒立ちになる。
「…分かったか?」
「分からない」
「…もう良い答えを言おう」
それから私は、その場所へ行き、なんやかんやでバスに乗った。
それにしても現金が重かった。マイケルはガードレールを見てろと言っていた。
とにかく指示通りに見てるとそこには。
『今すぐバスをおりろ』
窓から飛びおりろと言う事だ。
私は席を立った。まずは現金を窓から出そうとする。
この現金は番号をひかえられないようにと言う理由で全部500円玉だった。畜生!他にもっと方法があるだろうが!重いんだよ!
そこで背中から怒鳴り声。
「キミ!何やってるんだ?
危ないから席につきなさい」
「放せ!私はここでおりないとならんのだ!」
「バカなマネはよせ!」
私は床に引き倒された。バスから飛びおりるなんてムチャぶりだった。
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