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 ミニバンの中。誰も声を出すことなくただ荒い息だけが耳につく。    9時3分前。黒星のセフティを外した。手下どももトンプソン…米国製短機関銃…の弾倉を装填する。    邸宅の正面入口。一見、何の変哲もない豪邸だが中の警備は厳重だ。    裏口にはジョンが一人で行った。    9時ちょうどにぶっ放して警備員どもを攪乱させる。連絡手段が妨害電波で断たれてるから撃ったかどうかは銃声で判断するしかない。    時計を見た。いつの間にか9時まで数十秒になっていた。    胸が高まった。
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