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短大生だった私は、この頃就職活動で悩んでいた。
就職難のご時世に、男子でさえ内定が取れてない人はゴロゴロいたくらいだ。
面接を受けては落ち、その繰り返しで、時には青慈さんにも愚痴を零した。
そして、就職が決まらないままクリスマスを迎えた。
青慈さんの仕事が終わるのを待って、レストランで食事をした。
そして、彼が予約してくれてたホテルで、身体を重ねた・・・
「ぅ・・・んっ!あぁ・・・!!はぁ、やっあぁ・・・青慈ッさ、ん・・・!!」
濡れた身体に、否応なしに与え続けられる快感に、声が漏れる。
やっとのことで青慈さんを呼ぶと、私に身を沈めながら、持ち上げた右脚にキスを落とし、「ん?」と声だけで反応した。
もう、やめて・・・
その言葉すら言えない程に激しく揺すられる。
その度に嬌声をあげる私の内側は、もうすっかりオンナの身体になってしまった事に、悦びと少しの不安が過る。
「ふぅっ・・・ん、あっ、あっ、んっ・・・・・」
自分を主張するように、少しの痛みを伴って与えられる刺激が、想いの強さを表しているような気がして、私はそれを甘んじて受け入れる。
最近覚えたばかりの、絶頂が近付く感覚に襲われると、声に色が宿り、何かに縋るように私の手が空を彷徨う。
私の変化を敏感に悟った青慈さんは、その手を取り、自分の首に導くと、安心した顔で縋る私の背中に、大きな掌をあてがう。
突如、グッと引き寄せられた私の身体は、突然の事で支えを無くし、体重の全てで青慈さんを受け入れる・・・
「ッ・・いやぁぁぁ!!!」
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