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自分の体重全てで青慈さんを受け入れた身体は、最奥を抉られて、悲鳴にも似た声をあげた。
その声を、どこか客観的に聞いている自分と、身体を貫く物の圧迫感に、苦しげに肩で息をする必死な自分とが混在している妙な状況だった。
「うっ・・・はあっ、はあっ、ふぅ・・・」
初めて奥を貫かれた私は、まだそれを、快感とは結びつけられずに、青慈さんの膝の上から逃れようと腰を浮かせた。
しかしそれは、青慈さんによって阻まれた。
腰を浮かせた瞬間に、腰に添えていた青慈さんの手にグッと力が込もり、更に深く沈み込んできた。
痛みじゃない。
悲しみでもなく、ただ、苦しくて生理的な涙が頬を伝う感覚と、半開きの口から、揺すられる度に漏れる声が部屋中に響いている・・・
チュッと頬に触れた唇に、涙を掬い取られたのは、それから暫くしてからだったと思う。
私は、気を失っていた。
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