仕事。

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初日はそんな感じで過ぎていき、それからも業務内容の引き継ぎや見積作成などの雑務に追われていった。 宮口さんが勤務する期間はあっという間に過ぎ、まだよく分かりきっていない私だけで配車やその他の管理をすることになる。 基本的に、物の整理が宮口さんは苦手だったらしく私なりにやりやすいように色々と変えていった。 っていうか、この仕事量は一人でするには限界が見えます…! 定時に帰れることの方が珍しく、ほぼ毎日が残業だった。 そしてそれはサービス残業… あまりの残業加減に私は社長に言ってみた。 「社長、残業代欲しいんですけど」 遠回しな言い方ができない私はストレートに言ってみた。 「ん?あぁ、つけといたらええぞ」 アッサリ快諾(笑) 何で今までの人は言わなかったんだろうかと疑問に思ったくらい… 社長が外回りに出たときに久保田さんが私に言う。 「水川さんすごいわね!」 「何がですか?」 「残業代のこと…」 「え、だって、貰うのと貰えないのとじゃ意欲も変わりますし残業しなくて済むならしたくないですし(笑)」 そう、私は己の欲望に忠実なだけである。
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