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「・・・てめぇっ邪魔すんじゃねぇ!」
自分の下に小柄な男の子を組み敷いていた男は、第三者の登場により顔を怒りに染めた
「・・・ひっくっ・・・ふ・・・副・・・隊長・・・」
組み敷かれその頬を見ずからの涙濡らすのは、まだ幼さを残した男という性を受けたには、あまりに可憐な少年だ
---そして
「・・・殴ったのか?」
今だに流れ続ける涙がつたう頬は、痛々しく赤く染まっていた
「はっ、だから何だ?コイツは“親衛隊”だぞ?ただの尻軽が抵抗するからだ」
自分より遥かに小柄な少年を殴った事に反省するどころか、開き直るように鼻で笑う男
「・・・する」
「あ?」
「警告する」
「何だって?」
「ただちにその子の上から退け」
「はっ、嫌だね、お前こそ、がはっ」
「警告する」
「あがっ、は、離せっ」
「二度とその子の前に現れる事は許さない」
「警告する」
「・・・俺を」
見るな
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