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「ここは…どこ?」
目が覚めたら暗い部屋の中にいた
暗い…
光が少しもない
まるで…
「気づいたか…」
いきなり声をかけられ声の方を見つめると人がいた
「……あの…ここは…」
小さな声で呟く
「…あぁ、牢の中だ」
立っている人はぶっきらぼうに言う
牢…道理で暗い訳だ…
しかし木製の格子に床が土ってなんか変
しかもなぜ?
しかもこの人着物姿?
今時あり得るか?
どっかのお坊ちゃんか?
そう考えていると着物姿の人が睨んできた
「なんだよ!」
「いえ…」
あまりの迫力に黙ってしまう
「それより傷は大丈夫か?」
傷?
足や手を捻挫していた
だが大したことはない
「はい」と呟く
「あの…なぜ私はここにいるのでしょうか…」
おずおずと聞いてみる
「覚えてねぇのか?」
そう言われコクりと頷く
「仕方ねぇか…説明してやるからついてきな」
そう言い扉を開けた
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