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久しぶりの光
「…まぶし」
自然に声に出る
しかしなにか違和感がある
なんか歩きづらい
そう思って少女が自分の服を見ると袴姿だった
(!?これはどういうこと!?しかも胸が無い…)
正確にはさらしが巻いてあった
彼女は混乱しながらもある一室に連れてこられた
障子を開けると皆着物や袴を着た男の人たちが10人当たりいた
「おせぇよ土方さん」
「ホントだよ、待ちくたびれちまったぜ~」
端の方にいた身長の高いマッチョと小さい人が言った
「うるせぇ!!黙ってろ!」
土方さんと呼ばれた人は怒鳴ると真ん中の方に腰をおろした
「今から質問する。いいな?返答次第ではお前を斬る」
有無を言わせない雰囲気に身を引き締める
「…わかりました。しかしその前に一つだけ質問してもよいでしょうか?」
少女は怯えながら聞く
「ここはどこですか?」
小さな声で聞いた
「あぁ、ここは新撰組の屯所だ。」
「新撰組!?今何年ですか?」
物凄い勢いで聞いた
「文久3年だってか質問一つだけって言ったじゃねぇか!!」
「す、すみません」
体をびくつかせながら謝る
「まぁ歳、少年が怖がってるじゃないか」
そう言う人は厳つい顔だがとても優しそうだった
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