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しかしそんなのもつかの間
再び土方さんの怒鳴り声で部屋に戻された
「彼は咲君のお知り合いなんですか?」
優しそうな人が笑顔で聞いた
咲「はい!まさかここで会えると思いませんでした♪」
キラキラした笑顔で答える咲を見て優希も自然と笑顔になる
「なら安心ですね。行く宛もないようだしここにすませてあげればいいんじゃないですか?」
綺麗な顔の人が言う
「そうだな!そうしよう」
近藤さんが頷く
「しかし近藤さん!」
「いいじゃないか、歳。」
優しく語る近藤さんに負けたのか土方さんはため息をついた
「仕方ねぇ、お前は斎藤の小姓にする」
「あ、あの…すみません…私剣とか出来ないんですけど…」
全員が目を見開く
「優希は病弱だったから…あの…そういったものしたことないだけで……だから追い出さないでください!」
咲が頭を下げる
「あの…掃除とか雑用とかしますからお願いします!!」
優希も頭を下げる
一瞬困った顔をしたが近藤さんが柔らかい笑顔になる
「では、君には女中の仕事をしてもらうよ」
ホッと咲と優希が目を合わす
「ところで名前はなんだ?」
「名前…
(そう言えば今は男だった…)
ええと相川優希智(ユキチ)です」
「優希智君か!今日からよろしくな♪」
そう言うと近藤さんは出ていった
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