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?「あそこにでも行くかな」
俺は高原猛20歳だ今日は大学が休みだったから暇潰しをしていた。
猛「久々に来たな…」
?「あれ?猛君じゃん相変わらずいい耳してるね(笑)」
猛「久々にあったのに耳ですか」
この人は倉持明日香さん22歳だ。耳が大好きらしい。
倉「あれあきちゃは?一緒じゃないの?」
猛「……彼氏と一緒なんじゃないですか?」
あきちゃっていうのは高城亜樹の事だ。いつも休日はよくこのカフェで2人でお茶を飲んだ。
倉「え?そうなの?いつも猛君と一緒だったから付き合ってると思ったのに」
猛「付き合ってないですよ(笑)まぁそんな事より注文してもいいですか?コーヒー下さい」
倉「わかった(笑)いつもの席空いてるから」
そう言われたから俺はいつも座る席に座った。
この席からは街並が一望できるから気に入っていた。
コーヒーがくるまでの間彼女の
亜樹の事を思い出していた。
「私と猛はずっと友達だよ」
ずっと友達なんていう途切れない気持ちなんてはじめから信じてなかった。
猛「…あの頃は秋だったのにな」
倉「もう寒くなったもんね…はいコーヒー」
猛「ありがとうございます」
運んで貰ったコーヒーを一口飲んだ。
冬に移りゆく街並に俺は取り残されたままあの頃の事を思い出していた。
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