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それから数日後、俺は茶道部に入部した。
仮入部となってはいるが、正直先輩がやめない限りはやめる気はないけど。
「にしても、咲夜が茶道部に入るなんて意外!てっきり運動部かと思ってたよ。」
「いや、先輩がいるからここなんだよ。」
「本当に、正直だね。」
俺に話しかけてきたのは菊池百合。初めての女の子友達である。
彼女は美少女なのにあまり嬉しいと思わなかったのは、やはり先輩の存在があったからだろう。
織原雫。
俺の大好きな人のことである。
成績優秀、スポーツ万能、スタイル良しと三拍子揃った完璧な人だ。
髪は腰までのストレート、顔も目は少し吊り上ってはいるが言葉では言い表せないほど整っていて、とても可愛い。
しかし、神は完璧な人というのを許さなかったのか、毒舌な性格だ。
打賀詩歌詞、それでも俺は先輩が大好きだ。
愛している。
好きだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
毒舌というのはむしろ、意思が固いともとれるのではないか。
つまり、彼女ははっきりとした意思を持つ、才色兼備な女性というわけだ。
どうだ?彼女の素晴らしさに気付いたか?
ふっ。今さら気付くとは!憐れだな!
まあ渡さないがな!
俺はマゾではないので、あしからず。
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