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同日、午後5時30分。 秀明学園の職員室では、第41代生徒会執行部の役員決定会議が行われようとしていた。 「それでは、まだ理事長がいらっしゃっていませんが、職員会議を始めたいと思います」 進行をするのは、高等部教頭の高城直篤(たかしろ・なおあつ)だ。 「えー、役員の選出方針ですが、基本的には例年同様、会長は高校2年生、副会長はそれぞれ高校1年2年から1名ずつ、会計は高校1年から2名、庶務は中学生から2名ということで……」 高城が説明を行っていたその時だった。 職員室の入り口のドアが、勢いよく開け放たれた。職員一同が、音のした方を振り返る。 ドアの前にいたのは、簡潔に言えば、まさに絶世の美女だった。 すらりと高い背、まるで外国人のような端正な顔、豊満な胸に、キュッとしたくびれ、長く細い脚。髪の毛は綺麗な茶色で、サラサラのロングヘアー。 「ちょど今会議を始めたところです、桜咲理事長」 高城が女性に向かって深々とお辞儀をする。 女性―桜咲悠梨葉(おうさき・ゆりは)秀明学園理事長は、小さく頷くと職員室の中へと足を進めた。
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