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理事長は高城の隣に立つと、高らかに宣言した。 「今回の生徒会役員は、すべて私の方で決めさせていただきました」 職員室内に大きなどよめきが起こる。高城も初耳だったようで、あからさまに狼狽した様子を見せている。 「り、理事長?私はそんな話聞いておりませんが……」 「ええ、だって初めて言いましたから」 高城の困ったような質問に、にこやかに微笑みを浮かべながら答える理事長。その言葉に高城は余計困惑の表情を浮かべる。 「とりあえず見ていただきましょうか。私の考えた役員案を」 そう言うと、理事長は手に持っていた紙を広げ、後ろにあった月間予定を記入するホワイトボードに磁石を使い貼り付けた。 張り出された役員案に、またも大きなどよめきが起こる。 「理事長!?あなた、これ、本気でおっしゃっているんですか!?」 高城がやや呆れと怒りを孕んだような声で尋ねる。 理事長はその声に全く引けを取ることなく、大きな声で職員室全体に聞こえるように叫んだ。 「私は本気です。第41代秀明学園生徒会執行部は、このメンバーで活動します!」 理事長が決めたことだ。職員が逆らえるはずもなく、その役員案は可決されることとなった。 そして、翌日。
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