世界は、いつだって僕の邪魔をする。

人間というのは差別したがる生き物だ

僕はセリナ・ソティス。
最初に言ったとおり、親はいない。
親が頼んでいたのか、気付いた時には村のお婆ちゃんに育てられていた。いた、というのは、去年の夏に亡くなってしまったから。

歳は16。魔力量は5000で、2万が平均のこの国ではかなり少ない。
属性は闇で、防御魔法が得意。使ったことなんて無いけど。

光も吸い込みそうな(って言われた)黒く、腰まである髪と、血みたいに紅い目。白い、というか青白い肌がトレードマークだよ☆
…言葉の使い方を間違えた気がする。

あと、見た目のせいで周りの人から【魔族の子】だって言われて、嫌がられ続けてるよ。
僕がどうにか出来る問題じゃないんだけどな。
そんなこと、思った事もないんだろう、あの人達は。