人間というのは差別したがる生き物だ

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朝。いつものように、一人の家から学校に出発した。 元おばあちゃんの家、現僕の家は村の外れにあって、学校までは30分ぐらいかかる。 『転移』を使えたら、睡眠時間が長くなるんだけど…。 こういう時は少ない魔力量を恨みたくなるね。 村の一本道をてくてく歩く。 何人かとすれちがったけれど、誰もこっちを見ない。 僕も彼らを見ない。 誰もいないみたいに。 やっとのことで学校に着いた。 そして4階の自分のクラスへ向かう。 …特待生クラスは1階で良いと思うんだ。 僕の体力は、もうこの時点で限界だよ…。
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