67人が本棚に入れています
本棚に追加
『ボルシャック・スーパーヒーロー』は、バトルゾーンに出た時に敵味方関係なくパワー3000以下のクリーチャーを破壊したうえに、その後パワー5000以下のサイキック・クリーチャーを破壊する。
レッドライダーズはパワー1000、カイマンはサイキック・クリーチャーでパワー5000。この2体は、この効果で焼き尽くされたのだ。
こんな場面で、状況を覆せる程のカードを引ける訳がない。そう思っていたグレイ1は、ディオライオスでシールドに攻撃した。これが、完全に命取りとなった。
このブレイクされたシールドに、この『ボルシャック・スーパーヒーロー』が入っていたのだ。
このターンのドローは、『黒神龍オドル・ニードル』。よって、このブレイクが無ければトシヒロはドローしたカードさえ出すことが出来なかったのだ。
グレイ1の顔から、余裕が消えた。
「さあ、こっちの反撃だ!柳生・ドラゴン!シールドをブレイクだ!」
柳生・ドラゴンは雄叫びを上げ、グレイ1のシールドに向け走り出した。刀はまだ抜いていない。
シールドに近付くと、走ってきた勢いを全て刀に込め、引き抜いた。
シールドが左下から右上、斜めに切り裂かれ爆散する。
「……っ!シールドトリガー、超動!『深緑の魔法陣』!」
ブレイクしたシールドは、マナゾーンからカードをシールドに仕込むことの出来るシールドトリガー、『深緑の魔法陣』だった。
最初のコメントを投稿しよう!