第三話 欠番の存在

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「マナゾーンから!俺は『空神兵ウィングライオス』を仕込む!」 グレイ1が仕込んだカードは、先ほども使用した『空神兵ウィングライオス』だ。 このカードにはシールドトリガーもついてあり、シールドに仕込むには丁度良いカードだ。 グレイ1のデュエル卓のすぐ正面に、シールドが1枚展開された。 「……いいぜ、燃えてきた!」 トシヒロは、自分が知らないうちに声を出していた。 ランデス、スーサイド。それは決して誉められたら戦法ではない。 だが、グレイ1のデッキは彼がピンチの時に守ってくれた。それは、彼がそのデッキにとって守るべき価値のある存在だったということだ。 グレイ1のことはあまり好きじゃない。しかし、デッキを大切にしている。そこだけは素直に評価出来た。 「俺はターンエンドだぜ!」 トシヒロはターンを終了させる。 次は、グレイ1のターンだ。
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