第三話 欠番の存在

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「……ところでクイーンマム、奪われたブランクカードの奪取はどうするのですか?」 ジャスミン1が口を開いた。このままでは不穏な空気がずっと続いていたから、この場にいる者にとっては有り難い助け舟だった。 「……そうですね。近いうちに私が仕掛けます。」 クイーンマムのその言葉に、彼らは驚いた。 「何を言ってるんですか!?クイーンが行く必要はありません!!ここは私が……」 「ジャスミン1。貴女は私では力不足と言うのですか?言うようになりましたね?」 「いえ、決してそのようなことでは……クイーンの手を煩わせるようなことではありません!!」 「そうです、何故クイーンが出なければならないのですか!?我々に任せてはくれないのですか!?」 プロミネンス1もそれに反論した。 それもそのはずだ。クイーンマムは指揮官という立場でありながら、戦場に立つと言うのだ。 「私は構いません。」 何か考えがあってのことだろうと、グレイ1はクイーンマムに賛成した。 「賛成2、反対2、ね。……この場合、どうなるのかしらね?」 クイーンマムはまるでその答えが分かっているかのように、わざとらしく聞いた。 最後の決定権を持つ者が賛成で、票が割れる……意見は決まったようなものだ。 「……私、クイーンマムが行きますわ。よろしいですね?」 誰も答えない。答えることが出来ない。 彼女に決定権があるのだから。
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