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「……ところでクイーンマム、奪われたブランクカードの奪取はどうするのですか?」
ジャスミン1が口を開いた。このままでは不穏な空気がずっと続いていたから、この場にいる者にとっては有り難い助け舟だった。
「……そうですね。近いうちに私が仕掛けます。」
クイーンマムのその言葉に、彼らは驚いた。
「何を言ってるんですか!?クイーンが行く必要はありません!!ここは私が……」
「ジャスミン1。貴女は私では力不足と言うのですか?言うようになりましたね?」
「いえ、決してそのようなことでは……クイーンの手を煩わせるようなことではありません!!」
「そうです、何故クイーンが出なければならないのですか!?我々に任せてはくれないのですか!?」
プロミネンス1もそれに反論した。
それもそのはずだ。クイーンマムは指揮官という立場でありながら、戦場に立つと言うのだ。
「私は構いません。」
何か考えがあってのことだろうと、グレイ1はクイーンマムに賛成した。
「賛成2、反対2、ね。……この場合、どうなるのかしらね?」
クイーンマムはまるでその答えが分かっているかのように、わざとらしく聞いた。
最後の決定権を持つ者が賛成で、票が割れる……意見は決まったようなものだ。
「……私、クイーンマムが行きますわ。よろしいですね?」
誰も答えない。答えることが出来ない。 彼女に決定権があるのだから。
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