第三話 欠番の存在

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「……分かりました、貴女がそこまで言うのであれば。」 プロミネンス1が考えた末に答える。ここで反対したところで、この女王は勝手に行動するだろう。 ジャスミン1も呆れたように頷く。不信感を全面に出して。 では、そう言ってクイーンマムは椅子から立ち上がる。 「3日後、仕掛けましょう。流石にすぐ行動を起こすのは危険です。」 その双眸は、鼠にすら全力を出す獅子を思わせる力強さだ。 しかし、僅かにだが遠足を翌日に控えた子供のような、そんな雰囲気も感じられる。 「私に見せなさい、貴方たちの力を!龍神トシヒロ、鳴海ミツキ!」
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