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〈◯◯~◯◯~です‥〉
あれから少し電車に揺られ
ようやく男友達が席からたち
電車から出ようとしていた。
それから少ししてからあたしも
席からたち、男友達の後を追った。
駅を出るとあたし達を
待っていたのだろうか。
柄の悪い男達が出迎えていた。
『お疲れ様っす!
Sを連れて来ました。』
柄の悪い男達の前へと
あたしをさし出す男友達。
『お前がSか?』
年上だろうか?
少し太った男に気安く名を呼ばれ。
イラッとする。
「そうだけど?あたし‥
あんたに用はねぇはずだけど?」
睨みを利かしながらその男を見上げる。
後ろの方では
男達が焦っているのが感じられた。
『おい!お前より二個も上の人だぞ!』
っと、テンパり気味の男友達に
あたしは鼻で笑いながら言う。
「‥関係ねぇだろ?
世話して貰った覚えもねぇ奴に
何であたしが敬語なんて
使わなきゃいけねーんだよ?」
この言葉はあたしの親父譲りだ。
そんな事を思い出しながら
煙草を一本慣れた手つきで加え
火をつけると
腕を組み偉そうに立ちふさがる男
目掛けて煙を吐いてやった。
『いい根性してんな?糞アマ』
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