tears

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ふと時計に目を遣ると時刻は午前7時を示していた。 いけない、と呟き簡単に用意した朝食を二人分テーブルに並べると リビングを出ようと扉に手を掛ける 起こしてあげなくちゃ あの人は、朝に弱いから。 サージャヒョンに怒られてしまう そう。 そしたら、ホランイヒョンはそんな彼を宥めて あの人は逃げ回って そしたら、ヤンヒョンがハスキーボイスで笑って それから、あの人も僕も笑って それから、それから――… ――瞬間、手に伝わるドアノブの冷たさに我に返った 「‥馬鹿馬鹿しい」 “おはよ、サスム” 貴方は、もういない
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