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――――――――――――――――― 「もう、やめよう。無理だよ。互いに仕事がある。続けても寂しくなるだけだよ」 「………『大好き』でも別れなきゃいけないのか?離れられるか?」 「離れられるか、じゃない。離れなきゃいけないんだ」 「………」 「………」 「…俺は―――………」 竜海は口を閉じた。 下を向いたまま、静かに時間が過ぎる。 「明日も、朝はやいだろ?」 逃げるように俺は、この言葉を選んだ。 すると、竜海は顔を上げた。 顔を上げ、俺を真っ直ぐ見ながら、涙を流した。 「好きだ」 俺も、好きだ。 でも…。 「愛してる」 手を痛いほど、握られた。 まるで、強い想いを俺に伝えるように手を握る。 「愛してる」 愛の言葉を繰り返す。 俺は、次の言葉が出なかった。 ただ、静かに涙を流しながら、頷いた。 ―――――――――――――――――
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