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 まれに同性からの告白もあった。 無論、彼は断ったが、一回だけ、彼は無理やり犯されそうになったことがあった。  相手は、年上の男性であった。年は大学生ぐらいで、中々筋肉質な肉体をしてした。 何処で彼の事を知ったのか分からないが、そんな相手から、いきなり告白を受けた。  彼は、驚きながらも、いつも通り、プロポーズを拒否した……のだが、断った瞬間に、筋肉から無理やり押さえつけられ、身に付けていた服を剥がされたのだった。 荒い息をして近づく筋肉を、彼は、どうにか振りほどいて逃げ出し、事無きを得たのだが、この出来事以来、彼は、容姿を磨くことをやめた――訳が無く、逆に、「自分の容姿は同性まで魅了する。」といった確信を得て、更に、「俺の美しさは世界を制するかもしれない。」等という倒錯じみた考えさえ浮かんでいた。  彼がこの出来事を経て、変わったことは、より身形を良くする趣味には、拍車がかかり、少しだけ男を危険視するようになった事だけだった。
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