プロローグ

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現在 PM5:30 ある少年は走っていた 「はぁはぁ…んぐっはぁはっ」 その少年は見たところ高校生、少し茶色になっている髪を立たせていている。身長は高く、180㎝以上はあり足はスラリと伸びていて、顔は目鼻が整っている。 所謂イケメンという人種の人間だということが分かる 「アイツっ……俺を……っ」 その少年は額に汗を流しながらも狭い裏路地を走り回る 狭い裏路地でもスピードをあまり落とさず、障害物をまるで猿の様に避けて走っているところを見ると少年は運動神経もかなりのものだということが分かる でも一つ疑問がある それは何故この少年が裏路地なんてところを走り回っているのかということだ パチパチ 「いやぁ、速い速い。流石主人公モドキさんは運動神経もいいんだねぇ。僕なんかじゃあ追い付くこともできないや」 そう、少年は逃げていたのだ。少年の進行方向から拍手をしながら現れた新たな少年――― 「だから僕には先回りぐらいしか出来なかったよ」 近くの学校で恐れられている……いや、嫌われている少年――― 「お、お前一体何者なんだよ!?」 「僕? …只の学生だよ?」 ―――坂本 影人から
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