ミミ

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いつもなんで僕だけ バカにされちゃうんだろう。 行かなきゃ 良いんだけど 一人ぼっちがイヤだから。 笑顔を捨てちゃうくらい 嫌われたくないから。 嘘だってついちゃうくらい 一人にはなりたくないから。 そんな時 道端で小さいネコに出会った。 撫でたらスグ引っかくし 抱き上げたらもっと引っかくし… 無視しようと思ったけど 震えてる姿を見て 仕方なく家に連れて帰った。 お風呂に入って キレイさっぱりになった。 汚くてあんましよく分からなかったけど 意外に可愛いかった。 たまに引っかくけど スグになついた。 変な耳をしてるから お前は『ミミ』で良いや。 いっぱい遊んで 呼びかけても なかなか こっちには来れない。 それも何か可愛いかった。 朝起きたら あれいないな? 窓があいていた。
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