出発日 -家-

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朝。いや、早朝と言うべきだろうか。うるさい目覚まし時計の音で俺は飛び起きた。 「あぁ~!うるせぇ!いま何時だと思って…って4時!?ヤバい!起きなきゃ!」 俺の名前は上原優介(うえはらゆうすけ)今日は待ちに待った修学旅行の出発日だ。遅刻はマズイ。 「姉ちゃん!何で起こしてくれなかったんだよ!」 階段を一段抜かしで降りながら、リビングに向かって叫ぶ。 「何回も起こしたよ!でも、起きなかったんじゃん!」 ドアを開けると、不機嫌そうな姉の姿。 「ほら!早く着替えて!間に合わないよ!」 姉に急かされる。あと10分で出ないと間に合わない。急げ、俺! バタバタと動き、玄関へ。靴も履いたし、荷物もOK、やっぱやれば出来る! 「いってらっしゃ~い」 のんきな姉の声を聞き、元気に家を飛び出した。 早く空港へ向かおう。 この日の空は青かった。
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