第一章

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本当に大樹は優しい。 私、大樹のこと、大好き。 でも、それは恋じゃない。 仲の良い友達として。 ほんとにいつだって助けてくれて、私の背中を押してくれる。 私がこの学校に受かることができたのも、大樹のおかげ。 今となっては、私にとってかかせない、お兄ちゃんみたいなもの。 そんなことを考え、私はベッドに横になり、次は立川君のことを考え出していた。 …そういえば。 立川君の解説、逃しちゃったな。 頭は良い方だし、解説だって分かりやすかったはず。 あー…。チャンス逃しちゃったな。 なんか今更だけど、大樹が憎たらしくなってきた。 もう。 大樹のせいで逃しちゃったんだからーーー!! .
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