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そして、降りる駅に着いたとき。
ドン。
「わ…!」
サラリーマンの人が思いきりぶつかってきて、持っていた数学のノートを地面に落としてしまった。
朝の電車は人が多くて、降りていく人に押されてノートが拾えない。
「すいません!!あの…」
その時、誰かが私のノートを拾ってくれた。
「あ…。すいま…あれ?た…立川くん!!」
「はい。これ、落としたでしょ?」
目の前に学年1、女子に人気の立川君が立っていて、一瞬固まってしまった。
「ごめん!!あ…ありがと「ほんと崎田さんて、ドジだよね。気を付けなよ。」
「すいません…」
私の話を遮るようにして話してきた立川君に、なんだかちょっとムカついて、
「…拾ってくれてありがとう。じゃ、行くね」
と言って、同じ学校なのに一人で登校した。
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