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彼と話すと、やっぱり誰だって緊張する。学年のアイドルなわけだし。
そんなことをブツブツと頭の中で考えていたら、誰かが私の机の前に立ち、私の頭上に影を落とした。
フッと顔をあげると、見慣れた笑顔があった。
「ソイ。おはよ~!」
「あー。大樹。おはよ~。」
大樹は、中学が一緒でよく話が合う友達だ。
「どした?その眠そうな声。」
「眠いんだ~。だって今日、テストだよ~?」
「…」
「大樹?」
「…忘れてた。」
「え?」
「今日小テストってこと忘れてたーーー!!」
「はぁぁあ!?」
ホント、相変わらずドジでアホだな。
「ってことは、勉強してないんだ?」
「おう…。まあ…数学はそこそこできるし…」
「うわ~嫌味だわぁ~」
「本気で言ってるわけないだろ~。自分に言い聞かせてるんだよ~」
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