第一章

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「だよね。あり得ないもん」 「そういうソイだって、ダメなんだろ?どこが分かんないか言ってみなよ。俺分かるかも」 「ん~。じゃあ頼むね?ここの数学の問題の解き方が分からないんだけど。」 「あー、そこか。俺も分かんね。」 「もう。役立たず~。」 その時。 私の鼻を優しく擽る甘い匂いがした。 「俺、分かるよ。」 「立川君!」 「教えるよ。ここの解き方は連立方程式を使って…」 こ…こんな顔が近くにあったら集中できない。 …初めて気づいたけど、立川君の瞳って茶色いんだ。
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