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そう認識したと同時にその黒マントは左足を力強く踏み込み右足を使ってあっという間に俺への間合いに入った。
反応が遅れた俺は間合いを離そうと後ろに右足でステップを踏もうとした。
だけど、遅かった。
俺の考えを見透かすように足を踏まれ固定され動けなくなった俺は後ろに尻もちをつく形で倒れてしまった。
何も出来ずにただ怯えている俺に黒マントは言った。
「まだ、完全体では無いのか」。
完全体……?
俺には奴が言っている言葉の意味が理解出来なかった。
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