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勝った。
そう確信したはずなのに何か違和感を感じる。
「感覚が無い……?」
気が付けば目の前に奴は居なかった。
その代わりに背後から何かを感じる。
殺気だ。
「フッフッッ……やっぱり君は君だね」
「今の動き、並の奴じゃ反応できなかったぞ?」
「君には、本当に驚かされるよ……フッフッッ」
逃げないと。
頭の中でそう何回も命令した。
でも、身体が言うことを聞かない。
奴は俺の前に現れるようにぐるりと回った。
そして首元を掴みこう言った。
「君にはしてもらわないといけない事がある」
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