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「先生。」
今度は糸目に長髪の東城が手を上げた。
「なんだ、東城。」
「合コンといえば王様ゲームですよね、どこまでの命令を出していいんですか?例えば若にゴスロリの服を着てもら「ブゴオオッ!!」
「先生、何でもありません。」
「そうか~。九兵衛、東城を保健室に連れてけ~。完全に伸びてるぞ。」
「分かりました。」
九兵衛が、東城を保健室に連れて言った後も合コンについての質問が飛び交う。
「先生!マヨネーズは合コンの料理の中にありますか?」
「ない。はい次。」
「合コンの会場でバイトしたらいくらくらいもらえますかね?」
「知らん、他で働けマダオ。はい次。」
「エリザベスを合コンに出すというのはペットの教育上悪いですかね。」
行きたいです、桂さん!とエリザベスは必死にプラカードをあげている。
「知らん。お前らで決めろ。」
「先生、酢こんぶはアルあるカ?」
「先生、土方の死体はありますか。」
「先生。カラオケでお通ちゃん歌っていいですか?」
「せんせ~え。マジヤバいくらいのイケメンっているの~?」
相次ぐ質問により疲れきった銀八は、手元のプリントに目を落とす。そしてあることに気がついた。
「あ、悪ィ。合コンじゃなかったわ。合唱コンクールの略が、プリントに書いてあっただけだったわ。グループ分けっていうかパート分けだな、こりゃ。」
「「「ぜ、全然合コンじゃないじゃん。」」」
合コンを期待していた分、合唱コンクールだという事実に落ち込む3Z。
特に新八は落ち込みのあまり次の日に学校を休んでしまった。
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