第一訓 転校生って不思議な力とか秘めてそーじゃね?

2/4
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
キーンコーンカーンコーン。 「は~い、おまえら朝から食っちゃべってないでとっとと席着けェ。」 「きりーつ。礼。着席。」 「んじゃあショートホールケーキ……じゃなくてSHR(ショートホームルーム)始めっぞ。」 「先生。その言い間違えはないと思います。」 「ウルせーよ、ヅラァ。聞き流せ、そーいうのは。あとその髪切ってこいって言ったろ。もしくは取れ。」 「取れません。」 「ズラなんて被ってるとハゲるぞ。あ、もしかして、すでに遅しか。」 「ハゲないし、ハゲてもいません。先生、訴えますよ。」 「………お~い。じゃあ、話が逸れちまったが本題だ、今日はなんとこのクラスに転校生が来る。」 ええ!?始めて聞いたー。と教室中がザワザワと騒ぎだす。 「男子ども喜べ、転校生は女子だぞ。ま、ブスかもしんねーが。」 「せんせぇ~、先生がそんなこと言っちゃっていいの~。マヂうけるんですけど~。」 「黙ってろ、ハム子。んじゃあ、神楽。入ってこい。」 ハム子こと公子がハム子じゃね~し、公子だし~。と言ったと同時にガラッと教室の扉が開いた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!