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神楽は席に着こうと机と机の間を歩き丁度沖田の脇を通ろうとすると……。
ガッ。
ドテーンッ!!
沖田が神楽の足を引っかけたのだった。
「痛っ…って何するネ!?痛てーだろーが!!」
「何って、足ひっかけただけだぜィ。あ、本当はそんな喋り方なんだ。大体、御意ってなんでィ。」
沖田は飄々とした態度で答える。
「し、しまったアル!!せっかくなんか能力秘めてそうな転校生演じるために包帯まで巻いてきたのに早速バレたアル!!」
「やっぱりな、てかみんな初めから気付いてたぜィ。オメーの演技につきあってただけだ。」
「そ、そんな…。昨日徹夜して練習までしたってのに。……………んぶ。」
「あ?何て言った?」
「全部テメーのせいだああああ!!!」
ドゴオッ!
神楽は沖田に殴りかかった。
「うわっ!テメーなにしやがんでィ!!コンニャロ!」
沖田が仕返しに殴りかかろうと立ち上がる。
「は~い!そこまで~。もうHR終わるから。喧嘩はまたあとでな、神楽も沖田も睨みあってないで席着け。」
銀八の介入によりしぶしぶながらも引いた二人であった。
「お~い、今度こそ転校生の神楽をよろしくな、仲良くやれよ~。んじゃあ、これでHRは終いだ。新八。」
「きりーつ、礼、着席。」
神楽が加わりよりいっそう騒がしくなった3Zであった。
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