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「ん、んまい。」
自宅で荷物を整理した後、お隣さんの彼女の家で
カレーをごちそうになっていた。
うん。
やっぱりおばさんのカレーは最高に美味しい。
3年ぶりのその味は、懐かしく俺の口に広がった。
俺は息をするのも忘れるくらいの勢いで、皿に盛られたカレーを
無我夢中で頬張った。
「ねぇ、いつ帰るの?」
「明日、夕方にはこっちを出る。」
「そう。」
夕食後、俺は彼女とふたり
花火をしていた。
答えた途端、何でもないようなフリをした彼女の顔が
少し曇ったのに気づかない筈がなかった。
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