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俺がリビングのソファにーに座ると、晃人はキッチンへ行き、冷蔵庫からビールを取り出す。
プシュッと、缶ビールの開く音が聞こえる。
「こっちこねぇの?」
「……いく。」
ビールをグイッと一口飲んだ晃人は、ちらりと俺を見てからそう答え、俺の横に座った。
…っ、かわいい…
だめだ、まじでこんなおっさんの全行動が可愛く感じる…
「うえ、ビールくせぇ」
「ああ!?ガキにはわかんねぇよ、この良さは!」
と、そんなことを言う晃人だけど、その表情は、少しだけショックを受けてる。ほら、すぐにビール机に置いたし。
こういうとこ、本当に素直。
「かわいいよな、そういうとこ。」
「…、普通に意味わかんねぇよ」
と、耳を赤くする晃人。いやだから、そーいうとこだよ。
「わかるだろ。」
そう言って、晃人の赤くなる耳に顔を寄せ、キスを落としてから軽く舐める。
「っ、ん、ちょっ、のぞむっ」
すーぐ、えろい声出すなよなあ…おっさんのくせにさ、ちょっとこんなことしたらプルプル子鹿みたいに震えちゃうし、こんなの見せられたらそりゃ俺だって、いかがわしーいことしちゃうでしょうが。
と、先日、理の家でBBQをした時に伊織と話したことを思い出す。
はい、俺が1番、いかがわしいくて、やらしーことしてますとも。
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