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…いや…好きだったっつーのはちげえかな。あの感じだと、今も好き…か、忘れられない人…か。
それは、なんかムカつく。過去の晃人がどんなに好かれてようと別に構わない…てか
どうしようもないことだけど、現在進行形っていうなら話は別だ。
って、まぁ、晃人が勝手に思われてぶんには別にあれだけど…
とりあえず、晃人にキスをする。この、クソみたいな独占欲を口に出さないように。
「んむっ、おま、なんの前触れもなくちゅーすんなっ!」
この赤い顔が見れればそれでいい。
「俺の中では前触れあるから。で?続きは?」
「んだよ…心臓もたねぇつの…。えと、それで…まぁ付き合って…お互い、それなりに盛り上がって、なんつーの?禁断の恋って感じで…周り見えなくなって…自分のことすら見えなくなって…ちょっとずつ、歯車狂ってたのも気付かないまま、お互いに小さく傷つけあってさ…気付いた時にはなんか…手遅れで、向こうから終わり告げられんの怖くて、卒業する直前に、俺から一方的に振った。」
「…そっか。なんか後味悪いな。」
そんな、後味の悪い終わり方したのに、今日の2人の会話はすげぇ自然で、仲が良さそうだった。…それが絆なんかなぁ。
「まぁ、な…何もかも、ヒロがはじめてだったから、そういう終わり方以外知らなかったんだよなぁ」
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