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美夏の真似、か。
俺はドアの方に目を向けた。
「どうしたの?」
「いや…。なあ、なんか違和感なかったか?」
え?と美春は首を傾げる。
どうやら美春は感じ取ってなかったみたいだ。
「何が?」
「美夏の悪口だよ。なんていうか…キレが無くて雑って感じ」
「悪口に雑も何も無いと思うけど…」
まあそうなんだけど。
でもどこか変な感じが…違和感があったんだ。
…本音を隠して無理矢理悪口を言った、そんな感じ。
「……………」
「てかそんなことよりポトフ食べに行こうよ。その時にお姉ちゃんに聞いてみたら?」
「え?」
「あの時本当は何して欲しかったんだってさ。もしかしたら…」
「も、もしかしたら?」
「…ふへへ」
笑い方すら変態チック。
てか妄想がわかりやすいな。
もしそうなら…美夏も…なのか?
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