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夕飯を食べ終わって、美夏と美春の二人は食器洗いを手伝った後、家に帰ろうとしていた。
母さんが必死に引き止めたが、美夏がどうしても帰ると言い張って二人は帰ることになった。
「ひっく、本当に帰っちゃうのぉ…?えぐっ…」
「マジ泣きするなよ…」
「ごめんなさい、お姉ちゃんがどうしてもって聞かなくて…」
「お世話になりっぱなしじゃ悪いでしょ。今日は母さんも帰ってくるし」
少し不機嫌そうに美夏は美春に言った。
「ほら先行って母さんにご飯作っといて。次あんたの番でしょ」
「はぁい…。じゃあね翔」
美春は手を振りながら外に出た。
美春が出て行った後、美夏は少し母さんと話してから出て行った。
そうだ、さっきの様子のこと、美夏に聞くか。
「母さん、俺ちょっと美夏に話あるから行ってくる」
「ん?なになに、それって告白か何か?」
んな訳無いだろ。
突っ込むのも面倒だから何も言わずに家から出た。
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