3 濱田翔強化月間

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       2 翌朝。 学校までの距離を走り、汗をダラダラかいた俺は男子更衣室にいた。 やっぱり走るの止めよう、一日二枚もシャツを用意するのは面倒だ。 一時間目が体育で本当良かった。 「なんだよ翔、やる気に溢れてるな」 「体育の前にアップしてきたのか?」 俺が体操服に着替えていると、金沢と吉川が話しかけてきた。 学校に来た時から汗だくだった俺をケラケラ笑いながら見てたせいか、今も笑いをこらえている。 「うるせーよ。ちょっと体力つけようと思って家から走っただけだ」 「へーお前が?ついに部活入る気になったのか?」 「元々運動出来んだから最初からやりゃ良かったのに。で、何すんの?」 「ちげーよ、なんとなくだなんとなく」 今更部活やる気なんてないし、そもそも面倒だ。 着替え終わった俺達は更衣室から出た。 それと同じタイミングで吉川が、 「わかった!」 「何が?」 「原因は本多だろ体力つけるのって!」 体が少し跳ねるくらい驚いた。 そんな俺を見た金沢と吉川はニヤリと笑う。
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