3 濱田翔強化月間

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「普段お前ら何してんだ?体力使うようなことか、ん?」 「家族同然とか言ってたのに…結局ドロドロの昼ドラ展開なのね!?」 「あー!ちげーって!てか吉川お前の話し方うぜえ!」 ったく、これだから思春期は! 俺は逃げるように更衣室から出て行った。 授業まではまだ時間がある。 そのせいか外にはまだ先生すらいない、俺が最初に出てきたみたいだ。 てか暑い…日陰にいよう。 「ふー…」 近くにあった大きな木の陰に座る。 暑いのには変わりはないけど少しはマシだ。 「あれ、濱田君早いね」 「おう?」 頭の上から声が聞こえて、頭を上に向ける。 そこには工藤の顔があった。 そういやいつも一番に出てくんのは工藤だって金沢が言ってたっけ。 「今日は気合い入ってるんだ?」 「いや違…あーいやもうそれでいいや」 「?」 もう説明するのが面倒になったよ…。 工藤は悪くない、うん。 「そういえば他の女子が話してたんだけど、今日本多さん休みらしいよ。濱田君と来てないってみんな騒いでた」 「なんで騒いでんだよ…」 「ようやくフリーになったか!とか言ってた」 だから美夏と俺はそんなんじゃないって何回言えば…!
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