前作の結末に総統閣下はお怒りのようです

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いくら百均で売られていた物とは言え、命を守る為に開発された物なのだから実用に足らないなどということは恐らくないだろうしな。 うん、大丈夫大丈夫。 「ってんな訳あるかぁぁぁぁっ!!」 全力の乗りツッコミ。 どう考えても大丈夫な訳がない。 こんな物でどうにか出来る相手なら死人や怪我人が出たり特殊部隊が必要になったりなんてしないだろうよ。 くそ、こんなことならもっとしっかりした物を買っておくべきだった。 「ちょ、ばっ、やめっ!口を近づけんな生臭いんだよオイ!」 目前に大口が迫る。 逃げようにも膝から下が笑ってしまっていてまったく言うことを聞かなかった。 誰かに助けを求めようにも、真昼間だと言うのに人っ子一人見当たらない。 万事休すとはまさにこの状態のことを言うのだろう。 この状況を打破できる方法など微塵も思いつかない。 この棒切れにも等しいナイフ(笑)で抵抗を試みるという手も無くはないが、十中八九上手くいかないだろう。 「うわわわわわっ!!」 鵺が一歩前に踏み出す。 いよいよその時のようだ。 あぁ、父さん母さん、先立つ不幸をお許しください・・・・・。 「アーッ!!」 どうにもならんと死を覚悟して固く目を閉じた、その時だった。
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