記憶の欠片

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「知らない天井だ… このネタ前にもやったな…」 まだ完全に目の覚めていないシグマはもう一眠りしようと、寝返りを打つと、シヴァが隣で真顔のまま、シグマを見つめていた。 「うわっ!?」 シグマは飛び起き、そのままベットから落ちた。 シヴァはベットの上から、落ちたシグマを覗き見る。 「マスター、おはようございます。 今日はとてもいい天気ですよ。」 「あ、あぁ、おはよう。 シヴァ、頼むから、俺のベットに入って来ないでくれ…」 「…了解しました。」 「なんだよ、最初の間は…」 「気のせいです。」 「まぁ、いいか…」 シグマは起き上がると、コートを羽織り、ブーツを履いた。 「シヴァ、今日にはここを発つが、やり残した事はないか?」 「特には…」 「そっか、じゃあ、ババァに挨拶してから行くとしますか。」 そう言って立ち上がった瞬間、地響きが鳴った。 「なんだ? 異様な魔力、急に現れたぞ?」
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