レイニー

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翌週の月曜日。 朝、電車に乗るまでは晴れていたのに、学校の最寄り駅に着いた時には、かなり強く雨が降っていた。 生憎傘はない。 「実花。」 雨に濡れながら登校しなきゃ行けないんだろうなぁ、と思っていたら、林田先輩が傘を持って待っていてくれた。 「…今日はちゃんと二つあるから。」 優しく笑う先輩を見て、風邪が治って良かったとすぐに思った。 それと同時に相合い傘ではないことを知り、少なからず安心した。 「さ、行こ。」 先輩は一つ傘を渡すと、おもむろに歩き出した。 「傘ありがとうございます。」 「いいよいいよ。好きで来たんだし。」 好き。という言葉に少なからず反応してしまう自分が恥ずかしく思った。
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