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「ちょ、ごめ、苦しい! 脇腹だけは、脇腹だけはやめて!」
「いや、まだ触ってすらいないけどな」
「いやいや嘘でしょ! 欲望に従順な獣みたいにまさぐってたくせに!」
「馬鹿言え。こんなに紳士的な俺がそんなことするわけないだろう」
得意気に胸を張る。事実なのでしょうがない。
「ふーん、紳士的ねえ……じゃあ瞬の部屋に隠してあるエッチな本は何かな?」
「な、なんで知ってるんだよ!」
「あっ、やっぱりあるんだ。そうだよねえ、男の子だもんねえ」
「あっ! お前嵌めやがったな!」
「ナンノコトカナ? ワタシユウドウジンモンナンテらんげーじシラナイネ」
「そんなわざとらしい片言に発音もままならない英単語をミックスするな! 分かり辛い! しかも、俺は一言も誘導尋問なんて言った覚えはないぞ!」
「私とエッチな本の人どっちが魅力的?」
「無視すんな!
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