知ったのは…。

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新歓パーティーは、結構大きなクラブを貸切で、思っていた以上の人数が参加していた。 大きな重低音が、ちょっとドキドキしている私の鼓動を誘導する。 「先輩!」 一緒に来た娘がテーブル席に座る先輩を見つけ、そのままテーブル席に割り込んだ。 「皆、新入生?現役?」 「イエース!」 ノリの好い娘が返答している。 いやいや。 今時イエース!なんて言う人居ませんから。 なんて心の中でツッコミつつ。 私はソファの隅に腰を掛けた。 向かい合っている先輩たちは、思っていたより、歳が分かり辛い人もいた。 「十代は若いね。」 「先輩、オヤジくさい。」 「ひどいな。」 酷いと言いながらも、笑っている。 さして気にしていないみたい。 子供が生意気言ってるようにしか感じないのかもしれない。 その先輩はマズマズの印象だったけど、他の先輩達は違った。 盛んにお酒を勧めてくる。 それも男性達が。 「女性の先輩たちって少ないんですね。」 私は用心して、飲む振りをしていた。
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