[二頭目]さ迷う青い甲冑

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【さ迷う青い甲冑】 さて。 夜も更けて生ぬるい風も吹き、怪談には持って来いの晩でございますな。 まあまあ、そう嫌がらず。新しい怪談を仕入れたので、聞いて下さいよ♪ どちらにしろ、少し酔いを醒まさないと帰れませんでしょうに? では………… 「さ迷う青い甲冑/語り・シュメッターリング ある所に、血気盛んな若者がおりました。 腕っぷしは強く、王様に仕える騎士になりましたが。些細なことでカッとするので、仲間内での評判はよろしくありませんでした。 夜遅くまで任務についていた若者と、騎士の一人。 いつもの勢いで口論となり、若者は殴ります。相手はふっとびました。 お互いに甲冑を着たまま、大したケガなどしない……はずでした。」
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