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母「すぐにでもむかいましょうか。」
光雅「はい!行こっ、柚…え?」
少女に呼び掛けようとした瞬間、母は兄の手をとり引っ張るように歩き出した。
父も一緒に歩く。
一人残った少女は、てくてくと皆より少し離れて後を追って歩き出す。
その表情は、特に悲しそうでもなく、寧ろ今までみた事もない景色に目を輝かせていた。
景色の中には、時折人も入っており、その人々は必ず少女の顔に目を止めていた。
さらに細かく言うなれば、“少女の瞳”に注目している。
そして…
子供「ヘンな目ー。」
女性「…っ!?こ、こらっ指差しちゃダメ!行くわよ!」
と言って、子供は指差し
その親は子供の手を引っ張り、逃げるように歩き去っていった。
何故、人々は自分から離れて行くのだろうと思っていたが、置いていかれないように少し急いで歩いた。
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